イジワル上司に甘く捕獲されました
翌日もお休みの私と違って、真央は早番の出勤。

「じゃあ行ってきます。
朝食の後片付けごめんね、美羽ちゃん。
行ってきます!」

颯爽とドアを開けて出ていく真央を見送って。

私はゆっくりと伸びをする。

今日も快晴。

午前中はさほど暑くなく、心地よい風が家の中を吹き抜ける。

朝食の後片付けをサッサと済ませて。

特に予定がない今日。

まだ午前九時前なので、もう一眠りしようかなと考えていると、スマートフォンが鳴った。

液晶画面に映し出された名前は真央。

何かあったのかと急いで耳にスマートフォンを押し当てる。

「もしもし、真央?
何かあったの?」

「よかったぁ、美羽ちゃん、電話に出てくれて」

電話ごしにホッとした真央の声が伝わる。

「美羽ちゃん、ごめん。
私、うっかりしちゃって今日必要な書類をキャリーバッグに詰めちゃったの。
ピンク色の社名が書いてある封筒なんだけど……わかるかな?
ちょっと見てもらっていい?」

焦った様子の真央の声に私は急いで真央の部屋に向かう。

キャリーバッグの中身を少し探すと封筒はすぐに見つかった。

「あったよ。
これかな?
えっと中身は海外研修プログラムの参加スケジュールとか書いてある書類みたいだけど……」

「そうそう、それっ。
よかったぁ」

真央の心底安堵したような声が聞こえてきた。




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