イジワル上司に甘く捕獲されました
「いえいえ、全然ですよ、美羽さん。
頭を上げてください」
人懐っこい笑顔で翔くんは手を振る。
「美羽さん、お昼、まだですよね?
良かったら一緒に行きませんか?」
気遣い上手な翔くんは私のことも真央と一緒の時は誘ってくれる。
だけどもうすぐ遠距離恋愛になってしまう二人のデートを邪魔することはさすがに気が引けるので、丁重にお断りをして。
真央に頼まれていた封筒を翔くんに託す。
それから、せめて一階ロビーまで見送ろうとする私をエレベーターまでで大丈夫です、と押し止めてくれる翔くん。
そのお言葉に甘えてエレベーターの到着を翔くんと雑談をしながら待っていた。
一階に行くエレベーターが開くと、中には先客がいた。
「あ、美羽ちゃん!
すごい偶然だねっ」
物凄く満面の笑みで手を振ってくれたのは桔梗さん。
黒の半袖シャツにくるぶしを折り返した白いパンツが似合っている。
足首には革紐を然り気無く、おしゃれに結んで。
そしてその隣に。
カーキ色の半袖シャツにブラックの細身のデニム姿の、やっぱり美形な……。
……何故かムスッとした顔の瀬尾さん。
「おいおい、潤。
何でそんな顔してんの。
美羽ちゃんが男といるから面白くないのはわかるけど、恐がってるだろ」
冗談めかして桔梗さんが瀬尾さんを小突く。
「ばっ……そんなことないっ」
一気に耳まで真っ赤になる瀬尾さん。
何故かつられて私も真っ赤になってしまって。
桔梗さんが笑いを噛み殺している。
翔くんはキョトンとした表情をして立ち尽くしていた。
「あ、ご、ごめんね、翔くん。
……こちら私の上司の瀬尾さんと桔梗さん。
えと、こちらは……」
私が翔くんを紹介しようとすると。
言葉を被せるように桔梗さんが口を開いた。
「美羽ちゃんの彼氏?」
「ち、違いますっ」
「あ、俺、美羽さんの妹さんの真央さんと付き合っています。
平田です。
よろしくお願いします」
ペコリと律儀に頭を下げる翔くん。
頭を上げてください」
人懐っこい笑顔で翔くんは手を振る。
「美羽さん、お昼、まだですよね?
良かったら一緒に行きませんか?」
気遣い上手な翔くんは私のことも真央と一緒の時は誘ってくれる。
だけどもうすぐ遠距離恋愛になってしまう二人のデートを邪魔することはさすがに気が引けるので、丁重にお断りをして。
真央に頼まれていた封筒を翔くんに託す。
それから、せめて一階ロビーまで見送ろうとする私をエレベーターまでで大丈夫です、と押し止めてくれる翔くん。
そのお言葉に甘えてエレベーターの到着を翔くんと雑談をしながら待っていた。
一階に行くエレベーターが開くと、中には先客がいた。
「あ、美羽ちゃん!
すごい偶然だねっ」
物凄く満面の笑みで手を振ってくれたのは桔梗さん。
黒の半袖シャツにくるぶしを折り返した白いパンツが似合っている。
足首には革紐を然り気無く、おしゃれに結んで。
そしてその隣に。
カーキ色の半袖シャツにブラックの細身のデニム姿の、やっぱり美形な……。
……何故かムスッとした顔の瀬尾さん。
「おいおい、潤。
何でそんな顔してんの。
美羽ちゃんが男といるから面白くないのはわかるけど、恐がってるだろ」
冗談めかして桔梗さんが瀬尾さんを小突く。
「ばっ……そんなことないっ」
一気に耳まで真っ赤になる瀬尾さん。
何故かつられて私も真っ赤になってしまって。
桔梗さんが笑いを噛み殺している。
翔くんはキョトンとした表情をして立ち尽くしていた。
「あ、ご、ごめんね、翔くん。
……こちら私の上司の瀬尾さんと桔梗さん。
えと、こちらは……」
私が翔くんを紹介しようとすると。
言葉を被せるように桔梗さんが口を開いた。
「美羽ちゃんの彼氏?」
「ち、違いますっ」
「あ、俺、美羽さんの妹さんの真央さんと付き合っています。
平田です。
よろしくお願いします」
ペコリと律儀に頭を下げる翔くん。