イジワル上司に甘く捕獲されました
「えっ、美羽ちゃん、妹ちゃんいたの?
美羽ちゃんに似てる?
絶対可愛いよね、うわ、見たかったなあ」
本気とも冗談ともつかない桔梗さんの物言いに翔くんの表情が険しくなる。
そりゃ、こんな美形な男性がそんなことを言ったら警戒するよね……。
けれど、空気を読むのが上手な桔梗さんは妖艶に微笑む。
「何てね、冗談だよ。
安心してね、平田くん。
良かったなあ、潤。
美羽ちゃんの彼氏じゃなくて。
平田くん、カッコいいし」
矛先を瀬尾さんに向ける。
「……っ、尚樹!」
再びからかわれて瀬尾さんが焦り声を出す。
「……あの、乗ります、ね」
翔くんが反応に困る、といった表情を浮かべながらエレベーターに乗り込む。
「あ、うん。
ご、ごめんね、翔くん。
真央によろしくね」
慌てて翔くんに手を振る。
「えっ、あれ、美羽ちゃんは乗らないの?
一緒に……」
話し続ける桔梗さんを無視して瀬尾さんが閉まるボタンを押して。
エレベーターはアッサリと一階に向かった。
「……な、何だったんだろう……」
偶然今日も、瀬尾さんに会えたことに驚いて。
姿が見えなくなってもまだドキドキしている鼓動と、いつの間にか熱をもつ顔。
その意味を、いつも考えないでいたけれど。
……会えたことが嬉しかった自分がいて。
そんな自分の気持ちに驚いて。
だけど。
その気持ちの意味を考えることが何だか恐くて。
だけど。
突き詰めたい自分がいて。
くすぐったいような恥ずかしいような想いもあって。
「……本当に何なんだろう……」
思い出すのは真っ赤になった瀬尾さんの顔。
思い出すだけで、また鼓動が早くなって。
頬に熱さが戻る。
私はその熱さに戸惑ってしばらく立ち尽くしていた。
美羽ちゃんに似てる?
絶対可愛いよね、うわ、見たかったなあ」
本気とも冗談ともつかない桔梗さんの物言いに翔くんの表情が険しくなる。
そりゃ、こんな美形な男性がそんなことを言ったら警戒するよね……。
けれど、空気を読むのが上手な桔梗さんは妖艶に微笑む。
「何てね、冗談だよ。
安心してね、平田くん。
良かったなあ、潤。
美羽ちゃんの彼氏じゃなくて。
平田くん、カッコいいし」
矛先を瀬尾さんに向ける。
「……っ、尚樹!」
再びからかわれて瀬尾さんが焦り声を出す。
「……あの、乗ります、ね」
翔くんが反応に困る、といった表情を浮かべながらエレベーターに乗り込む。
「あ、うん。
ご、ごめんね、翔くん。
真央によろしくね」
慌てて翔くんに手を振る。
「えっ、あれ、美羽ちゃんは乗らないの?
一緒に……」
話し続ける桔梗さんを無視して瀬尾さんが閉まるボタンを押して。
エレベーターはアッサリと一階に向かった。
「……な、何だったんだろう……」
偶然今日も、瀬尾さんに会えたことに驚いて。
姿が見えなくなってもまだドキドキしている鼓動と、いつの間にか熱をもつ顔。
その意味を、いつも考えないでいたけれど。
……会えたことが嬉しかった自分がいて。
そんな自分の気持ちに驚いて。
だけど。
その気持ちの意味を考えることが何だか恐くて。
だけど。
突き詰めたい自分がいて。
くすぐったいような恥ずかしいような想いもあって。
「……本当に何なんだろう……」
思い出すのは真っ赤になった瀬尾さんの顔。
思い出すだけで、また鼓動が早くなって。
頬に熱さが戻る。
私はその熱さに戸惑ってしばらく立ち尽くしていた。