イジワル上司に甘く捕獲されました
誰かがこっちに向かってくる気配で、我に返って前を向くと。
「……瀬尾さん?」
相変わらず仏頂面の瀬尾さんが目の前に立っていた。
「……ど、どうしたんですか?
えっ……!」
いきなりグイっと腕を引っ張られる。
「……昼飯食べに行く」
「へっ?
瀬尾さんが?
あ、桔梗さんとですか?」
意味がわからないまま、ぐいぐいエレベーターの前まで連れていかれる。
「……橘も一緒に行くんだよ」
ボソッと返事をする瀬尾さん。
私の腕から手を離して、当たり前のように私の左手と自分の右手を繋ぐ。
「……っ」
反射的に瀬尾さんを見ても瀬尾さんはエレベーターから目を離さない。
「……あの、もしかして私も一緒に行くんですか……」
いつもとは少し違う雰囲気の瀬尾さんに気圧されながら尋ねてみると。
チラッと私を見て黙って頷いた。
「あの、何で……」
「妹さんと約束しただろ、週末は一緒に飯食うって」
「エッ……それは、真央が出発してからの話ですっ。
そもそも真央が勝手に言い出したことですし、私は大丈夫なんですけどっ……」
反論する私の意見を聞き流して、やって来たエレベーターにさっさと乗り込もうとする瀬尾さん。
話を聞いてくれないし、そもそも何故いきなりお昼ごはんを一緒に、という話の展開かも不明。
しかも不機嫌。
わからないことだらけで、悔しくてエレベーターに乗りたくない、とばかりに足を踏ん張ってみようとすると。
「……またお姫さま抱っこされたい?」
繋いだ手をギュッと引っ張られて、近付く瀬尾さんの苛立たし気な瞳。
綺麗な顔立ちの人が不機嫌になると本当に迫力がある。
「……瀬尾さん?」
相変わらず仏頂面の瀬尾さんが目の前に立っていた。
「……ど、どうしたんですか?
えっ……!」
いきなりグイっと腕を引っ張られる。
「……昼飯食べに行く」
「へっ?
瀬尾さんが?
あ、桔梗さんとですか?」
意味がわからないまま、ぐいぐいエレベーターの前まで連れていかれる。
「……橘も一緒に行くんだよ」
ボソッと返事をする瀬尾さん。
私の腕から手を離して、当たり前のように私の左手と自分の右手を繋ぐ。
「……っ」
反射的に瀬尾さんを見ても瀬尾さんはエレベーターから目を離さない。
「……あの、もしかして私も一緒に行くんですか……」
いつもとは少し違う雰囲気の瀬尾さんに気圧されながら尋ねてみると。
チラッと私を見て黙って頷いた。
「あの、何で……」
「妹さんと約束しただろ、週末は一緒に飯食うって」
「エッ……それは、真央が出発してからの話ですっ。
そもそも真央が勝手に言い出したことですし、私は大丈夫なんですけどっ……」
反論する私の意見を聞き流して、やって来たエレベーターにさっさと乗り込もうとする瀬尾さん。
話を聞いてくれないし、そもそも何故いきなりお昼ごはんを一緒に、という話の展開かも不明。
しかも不機嫌。
わからないことだらけで、悔しくてエレベーターに乗りたくない、とばかりに足を踏ん張ってみようとすると。
「……またお姫さま抱っこされたい?」
繋いだ手をギュッと引っ張られて、近付く瀬尾さんの苛立たし気な瞳。
綺麗な顔立ちの人が不機嫌になると本当に迫力がある。