【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。




「なに浮かれてんだよ、お前は」


「うっ……、」



私の宿敵がまだ教室にいたことを忘れてたよ。



「別に浮かれてないよ……ただ、誘われたことが初めてだし、素直に嬉しいだけで……」


「嬉しいとかよく言うよな。俺の前では、素直じゃないクセに?」



不機嫌な声が反響したように、眉の皺がいっそう深く刻まれていく。



「な……なんなの?やっぱり最近変なのは、私じゃなくて、アンタだよ……」


「俺が変だったら何?」



そう言って私の前へ一歩踏み出してくる。



「っ、だから、困るの……アンタが意地悪だったのに、急に優しかったり怒ったり、訳のわかんないこと言ってきて……変だよ!」



言いながら瞬間的に後ずさりをしてしまう。


私のことが大嫌いならほっといてよ。



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