ある日、ビルの中、王子様に囚われました。

「え、えへへ」

視線を泳がして逃げようとするが、しっかりとお盆を掴まれた。逃げられない。

「下げるの手伝ってくる」

立ち上がったお兄ちゃんに、何人か注目したがすぐに視線は天宮さんの方へ戻った。
だけど、一瞬だけ天宮さんが私を見て目を見開いていたのには吹きだしそうになった。

……気付かれていなかったみたいだ。



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