ある日、ビルの中、王子様に囚われました。

そんな要人ようのセキュリティゲートがあるのに、51階にはスイートルームが一室しかないらしい。
一体どれくらい広いのだろう。

緊張して51階に向かうが、兄はまた会議へ戻って行った。

「ふう」
醜い本性が溶けだして、自分を優位に見せるために相手の弱点を攻撃する。
会社の役員よりも、親族の方が発言力がある。
そんな会議に、兄は逃げずに参加するのには平伏してしまった。

私も何か状況が変わるかと思ってあの会議を覗きに行ってしまい浅はかだった。
天宮さんのあの目を丸くした顔。
もしかしたら呆れていたのかもしれない。

でも、それでも私は自分の置かれている状況が理解できたから侵入して良かったと思っている。
貴方の話は聞いてるから気にしないで。貴方が出てくるまで部屋にも入らないから安心してね」
テキパキと、それでいてさっぱりした話し方で、綺麗なのに格好良い。

気を使って頂きソファに座りカルテと睨みあいしてくれたので、奥の部屋へ入った。


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