ヴァージンロード <続>Mysterious Lover

その姿は、ぞくぞくするほど艶めいていて……
「もっと声……聴かせて奈央さん」
スカートの裾をまくり上げながら、オレは熱くささやいた。

もっともっと、鳴かせてみたい。

オレしか考えられないほど、オレでいっぱいにしたい。
他の男のことなんか、一瞬でも考えられないように……。

「あ……ぁっ……ふ」
その瞳が、愛撫に呼応するように熱を帯び始め。

やがて。
抵抗を続けていた体から、しなりと力が抜けて。
その腕が、そろりとオレの背に回された。

「……ったくみ……っ」
唇から漏れる吐息が、オレの思考を……狂わせていく……

「愛してる……愛してるよ奈央さん」
壊れたボイスレコーダーのように、ただ繰り返す。

愛してる。
愛してる。
愛し、て……


愛……?


手が、止まった。
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