なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
***
「……はい?」
一体、なぜ私がこんなことになってるんだ?
「だからぁ〜。実際のところ、どぉなのかって思ってぇ〜」
「だから、何が?」
「長瀬との関係ですってばぁ〜」
この子達2年の女子よね…?わざわざ新校舎の3年の教室まで来て何の用かと思えば……。
「先輩はぁ、長瀬と付き合ってるんですかぁ〜??」
クルクルのロングヘアーを指に巻き付けながら、グロスでテカテカの唇を尖らせて、長いまつ毛の乗った大きな目をパチクリさせているこの子は……。
どうやら長瀬に好意があるらしい。
この子の後ろでうんうんと頷いてる2人も、恐らくその類だろう。
そもそも、何でこんなとこまでやって来て、そのキンキン響く高い声で、そんなとんでもなくデリケートな話題に触れてきやがるのか……。
ほら、みんな何事もないように過ごしてるけど、クラスメイト達が明らかに聞き耳を立ててるのが分かる。
その証拠に、すぐそこの参考書を読んでる樋口くん。
参考書が逆さまだぞ。
しかも、茉莉のあの楽しそうな顔ったら……後で覚えとけよ。
「付き合ってないから」