なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
「え〜?でも昨日、長瀬と一緒に帰ってましたよね?楽しそうに2人でたい焼き食べてたじゃないですかぁ〜」


「なっ…!?」


な、何でこの子そんなことまで知ってるの!?




昨日あれから長瀬に借りを返すべく、とりあえず2人で下校した。


というか、長瀬に何か奢って欲しいものはないかって聞いたら、『駅前のたい焼き』っていう……ヤツにしてはあまりに健全な答えが返ってきたから拍子抜けして。


あの駅はこの学校の最寄りの駅で、当たり前にここの生徒達が利用するってこと、すっかり頭から抜け落ちてしまっていたのだ。


完全に不本意だけど、あれじゃまるで放課後デートを楽しむリア充カップルだ。


この子達が誤解しても無理はない。


「…あれはっ…そうっ!あれはたまたまそういう流れになって、たまたまたい焼き屋がそこにあっただけでっ。別に付き合ってるとか、そういうのは一切ないからっ」


「えぇ〜?たい焼きの食べさせあいっこしてたのにですかぁ〜?」


「ブッフォッ…!?…っなっ!そんなのしてな……」



…………いや、したな。


違うよ?


違うからね?

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