なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
その光景を前に、唇を引き結んで固まる私に気づいた浅木くんが、長瀬達の存在に気づいて冷たい表情に変わった。


「…あぁ。あいつらイイ感じですよね」


「そ、そうね…」


「そんなにアイツが気になりますか?」


真っ直ぐな瞳で、どこか憂いを帯びたように薄く微笑む浅木君のその表情に胸がズキッと痛む。


「ち、違っ……!」


と、否定しようとしたその瞬間。浅木くんの背後の長瀬と視線がぶつかった。


しまった!気づかれた!


この間、あんな態度をとってしまった手前、非常に気まずい。


それに、今はまずい。


今、長瀬に話しかけられても、またこの間と同じような態度をとってしまう気がする。


「先輩?」


それに、こんなデリケートな会話の最中に、本人が登場してみろ。


余計話がややこしくなるだけだ。


これ以上、空気が悪くなるのは耐えられない!



来るな!あっちいけ!来るな!来るなぁっ!!


ってあぁぁぁぁぁ!やっぱりこっち来やがったぁぁぁぁ!!!!


しかも、山吹さんというオプション付き!!!


「センパイ。あのさ…
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