なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
なによ。
見て見ぬ振りとかできるんじゃない。
だったら今までもそうしてよ!
あからさまに避けてきてムカつくったらない。
まぁ、私自身も長瀬を避けている立場だから、人のことばかり言えないんだけども…。
だって、長瀬を前にして、今までみたいな私でいられる自信がない。
今まで、どうやって長瀬と話してたっけ?
どうやってアイツの側にいたっけ?
そんなことばかり考えていたら、気付けば一週間も長瀬とまともに口を聞いてなかった。
「長瀬、最近全然委員会に出てなくないですか?」
放課後の委員会の予定を伝えに来た私に、山下さんが口を尖らせボヤく。
「どっかでまた悪さでもしてるんですかね!」
「あー…いや、どうかな…」
長瀬が委員会の仕事に出ないのは、元はと言えば、私が長瀬に出なくていいと言ったからだ。
そのせいで、山下さんないし委員のみんなの負担が増えてしまっているのは本当に申し訳ないと思う。
だからといって、今更引っ込みがつかなくなったこの状況を変える術を、私は持ち合わせていない。
「花枝先輩、大丈夫ですか??顔色優れませんけど…」