なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

「え?そ、そう?そういえば、少し頭痛がするような…。あーでも、全然大丈夫」


「えー!?本当ですか!?無理はしないでくださいね!!なんなら、先輩の分の仕事、私が引き受けますよ!!」


「ありがとう。でも、大丈夫。そのプリント通りの仕事だけお願いね」


山下さんの手元にあるプリントを指差すと、「分かりました!何かあったらいつでも言ってくださいね!」と言って、山下さんはプリントをヒラヒラ揺らしながら笑顔で私を見送った。



さぁ、早いとこ切り上げよう。


なんて言ったって、ここは旧校舎。


浅木くんに見付かっては色々面倒だし、長瀬と山吹さんが一緒にいるところに出くわしたら……うん。もっと面倒だ。


と、廊下の角を曲がろうとした時だ。


––––––ドンッ!


「キャッ!」


「わっ!」


丁度同じタイミングで角を曲がってきた生徒と正面衝突してしまった私は、その衝撃で尻もちをついてしまった。


「うわっ!大丈夫?ごめんな?怪我ないか?」


「だ…大丈夫…で…す……っ!!」


「あれ?」


私の眼前にスマートに手を差し出したその人物は、私の顔を見るなり大きく目を見開いた。
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