なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
「元々、何に関しても適当なヤツだったんですけど、悪いヤツらと付き合い出した頃から輪をかけて覇気がなくなって。無茶ばっかりやるようになりました。まるで自分の人生どうでもいいみたいに。アイツが何かに執着するところなんて一切見なくなって…」


しんと静まり返る教室。


浅木くんの視線が私へと戻ってくる。


「だから、驚きました」


「え?」


「あいつが、先輩に必死になってるとこ見て」


「……っ」


浅木くんのその言葉に、みるみる顔が熱くなってくる。


「初めはまたアイツの気まぐれだろうと思ってたんです。アイツ、結構女遊び酷かったし、先輩巻き込まれてるのかと思って」


あぁ。だから浅木くん“アイツはやめといた方がいい”って言ってたのか。


「だけど、アイツの様子見てたら違うみたいですね。アイツは間違いなく先輩に執着してる」


「そう…かな…。なんか、よく分からない…」


だって、長瀬は山吹さんといい感じだし。


私が浅木くんといたって、ちっとも止めに来ないし。


本当は私のことなんて、大して何とも思ってなかったんじゃないかなって…。

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