なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
カーテンの隙間から射し込む日射しに照らされ、教室内の埃がキラキラ反射しながら浮遊する。


「先輩が委員の仕事を一人で頑張ってる時、俺何も出来なくて…本当に後悔してます。だけど、これからは俺が側で先輩を支えていきたいです。先輩が卒業してもずっと…」


浅木くんの手が伸びてきて、私を強く引き寄せる。


–––––––––––え?


気が付けば、私は浅木くんの腕の中にいた。



「先輩。もう一度だけ、俺とのことよく考えてくれませんか?よく考えて、答えをください。先輩がアイツを選ぶのなら俺…諦めます。だけど、もし俺を選んでくれるのなら…」



“絶対に後悔させません”



浅木くんは甘く耳もとでそう囁くと、私から体を離し妖艶な笑みを浮かべた。










「まずいな…。頭痛が酷くなってきた」


ズキズキと脈を打つこめかみを押さえ、やってきたのは保健室。


保健室の扉を開けると、消毒液の臭いが鼻をかすめた。


「あれ?先生いない?」


いつもなら保健の先生の山内先生がオフィスチェアーごと「どうしたー?」って振り返ってくるのに、今日に限って保健室はもぬけの殻。
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