下手くそな恋を泣きながら
先生が買い物に出かけてからそろそろ30分。
「もう・・・帰ってくるのかな?」
どんな風に待っていればいいかも分からずに、突然あたふたしていると、玄関の扉が開く音がして、慌てて出迎えた。
「いたんだね・・・」
少し残念そうに
少し嬉しそうに
私の顔を見た先生は大きな買い物袋を二つ抱えていた。
「待ってたらダメ・・・でした?」
「そんなことないけど・・・」
けど、なんだと言うのだろう。
先生はリビングに入ると直ぐに買ってきた袋からたくさんのお酒とお菓子やおつまみを広げた。
前に部長も含めて三人で飲んでいた時にも思ったけど
先生のお酒のお酒の呑む両はザルとも言える。
「いつもこんなに飲むんですか?」
思わず苦笑いを浮かべると「まさか。」と笑う。
「家では妻が体に悪いってうるさいからね。飲むのは外に出てるときだけ。」
そう言いながら直ぐに瓶ビールの蓋を開けると、戸棚からグラスを二つ持ってきて注いだ。
「乾杯」
何に乾杯なのか、目を合わせてくすくす笑いながらグラスを合わせると瞬く間に飲み干して二杯めをグラスに注ぐ。
これが先生なんだなと、納得しながら向かいに座ってぼんやり眺めていると
ようやく話の本題を口にした。