下手くそな恋を泣きながら


「今朝のメール・・・先生何かあったんですよね?」


真っ直ぐに先生の目を見つめた。


私から視線を逸らし、持っていたグラスを手の中で遊ばせるように、先生は少しの間、俯いて黙りこんだ。

「変なメール送って心配かけてごめんな。」

「心配する。しないは私の勝手です。

私・・・先生の力になりたくて・・・ここへ来たんです。

だからもし、何かあるなら

私にできることはありませんか?」

その言葉に、もう一度先生は少し黙りこんだ。

「教え子に情けない姿を見せて腑甲斐無いよな。

でも、もし叶うなら・・・

少しの時間でいい。

楽しい時間をくれないか?」

「楽しい・・・じかんですか?」

思いもよらない言葉にきょとんとすると、先生はくすくす笑う。


「そう。楽しい時間。

今、何年も教師生活してて、初めて大きな壁にぶつかってる。

もし叶うなら、自分の教え子と楽しい時間を過ごしてまた、週明けから頑張りたい。」

真面目にそんなことをいう。

私が先生を楽しませてあげれるのか分からないけれど、私なんかが先生の励みになるなら・・・


期待していたこととは少し違った。


けど、先生が私を必要としてくれてることには代わりはない。


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