下手くそな恋を泣きながら
「その飲み会っ!私も行きたいですっっっ!!」
ぎょっとした顔をした部長を見ても興奮のあまり無茶なお願いだとも思えない。
「お願いします!お願いします!お願いします!
私も春坂先生に会いたい!」
「何言ってるんだ。てか、裾を引っ張るな。」
「連れてくって言ってくれるまで離さない!
いいよって言って下さい」
必死に部長の腕を掴まえる。
今日、会えなかったらもう二度と春坂先生に会えるタイミングなんか無さそうで
本気で必死だった。
「駄々っ子かよ。森山が来ても楽しい話題なんかないぞ」
部長もなんとか私の手を払おうとするも、押し悶着していた時、私に引っ張られて体勢を崩した部長が、勢いよく私の上に覆い被さってきて
勢いよく床に背中を叩きつけた。
一瞬、あまりの痛さに動けずにいると「大丈夫かっ!」と、慌てた部長の声が上から聞こえてくる。
「なんとか・・・」
伏せていた視線を上げると、思いのほか超至近距離に部長の顔があってビックリした。
血相を変えて私の目を見つめる部長。
「どこか痛くないか?怪我してないか?頭は打ってないか?俺のこと分かるか⁉」
さずかに動揺しすぎでしょ・・・
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ・・・。」
思わず苦笑して見せたのに、それと裏腹に安心したように私の上に倒れ込むように胸を撫で下ろす部長。