下手くそな恋を泣きながら
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「彩葉、あんた今夜の送別会、出席するのかしないのか確認とれてないのあんただけよ!
どうせ忘れてたんでしょ?どっちにするのよ!」
今回、時期外れだけれども一番新人の女子社員の御懐妊の寿退社が決まり、部署内の身内だけで送別会をすることになったのだけれども、部長から軽く幹事を任された佳苗先輩は、色んな意味で不機嫌なんだ。
「てか、彩葉、あんた特別予定のある人間じゃないんだから出席に名前書きなさいよ?」
失礼な・・・
「分かりましたよ」
先輩の言うように特別予定のある人間ではないけれど、たまには予定がある日だってある。
優先しなきゃいけない予定ではない。
佳苗先輩の怒りを食らうことに比べたら・・・ね。
「じゃあ出席に名前書いて下さい」
そう言った時に
サイレンとにし忘れていた携帯がメールを受信した。
朝礼までまだ時間がある。
何気なく開いた受信ボックス。
春坂先生の名前に一瞬、ドキッとした。
「こんな朝っぱらから誰からメール?男だっら殴るよ?」
隣でうるさい先輩なんか無視をしてメールの確認。
『彩葉は俺のこと・・・どう思ってる?
ごめん。変なメール送って。
やっぱり気にしないでくれ。』