下手くそな恋を泣きながら
「俺を心配してここまで来てくれた彩葉が謝ることじゃないよ。
悪いのは全部俺。
大人になった彩葉に甘えようとしてた」
「甘えて・・・くださいよ」
「いいの?・・・もしかしたら、とんでもないこと言い出すかもしれないよ?」
とんでもないことの想像はつかない。
それでも、会いたいとメールを送ってしまった。
抱きついてしまった。
自分の中で、もうきっとこの気持ちが先生にバレてるであろう諦めがついていた。
それなら
もう
引き返す理由もないのだ。
「甘えていいですよ?
・・・あそこに喫茶店の明かりが見えます。
あそこに入りますか?」
遠くで、外看板の明かりを灯す寂れた喫茶店を指差した。
すると、先生は喫茶店を指差していた私の手を掴まえて下に下ろす。
「どうせ入るなら、もっと人目につかないところがいい」
そう言って、躊躇わずに歩きだす。
まるで
どこにどんなお店があるのか知ってるようにも思えるほどに