姫、私は誓います。
俺は掴めるかもしれないと凄く淡い期待があり、手を伸ばして跳び跳ねている。無理だという事は分かっている。でも、彼女の思いを聞いていない以上、もしかしたらと思ってしまうだろう。こうやって頼ってくれるのだから。

「ラーク・・・」

姫は俺の胸に手を当てて瞳を震わせた。きっと一人で怖かったんだ。

「何も言わずとも。これからは俺たちがおそばにおります」

きっと色々な悪を知り、混乱しているのだろう。姫の動揺している姿を見ていると言いたい事は何となく分かった。俺たちがいなくなって、国王も亡くなられて。親代わりとして来たのがあの家族では不安や恐怖でいっぱいだろう。せめて俺たちがそばにいてあげられる時は守ってあげなくてはいけない。心も体も姫という全てを俺たちの手で守り続けなければいけない。いや、俺が守りたいんだ。
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