姫、私は誓います。
ただお菓子を食べてただ茶を飲むだなんて行為、俺たちには向いていない。息抜きの一つなのかもしれないが、俺たちには息が詰まる行為の一つだった。ではなぜティータイムでもと言ったのか。それは、姫のするティータイムは一般に知られているゆったりとしたティータイムではないからだ。姫の自然な笑顔が一番多く見られる行為、俺たちが安心して色んな事を言い合える行為だった。
準備する物は自分の好きな飲み物とお菓子を一人ひとつ。後はトランプや双六などちょっとしたゲームがあればいい。お菓子やジュースを飲み食いしながらゲームをして盛り上がる。そんな息の抜き方が姫のティータイムだったんだ。でも、時間が決まっているわけではない。いつも姫の気紛れで呼出しがかかるんだ。
この優しさは姫のティータイムに呼ばれた人じゃないと分からない。俺がそうだった。姫の専属兵士になる前に数回呼ばれた事がある。丁度、他の兵士たちとの実力の差を見せ付けられて自信暗記に為っていた頃で兵士を辞めようとまで考えていたんだ。
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