姫、私は誓います。

今、彼女の口から愛していると聞こえたのか。すごく薄い可能性かもしれない。期待するだけ無駄かもしれない。でも、本気で彼女を愛しに行って良いのだろうか。レイアさんの事があった手前、ランバートの感じている切ない気持ちは他の二人より分かっているつもりだ。愛する人の近くで片思いをし続けるのは切なさと辛さが重なって息が詰まる。それくらい苦しい物だ。それが長く続けば続くほど苦しみが大きくなっていく。
ランバートの気持ちに甘え、本当に彼女を好きになってもいいのだろうか。もし愛し合っても構わないならば、俺に降りかかる責任はとても重たい物となる。ラークにそんな責任を負わせていた俺が言える立場ではないが、叶わなくとも彼女を悲しませない義務がある。一生彼女を守る義務が繋がれないもう片方の手に重くのし掛かるんだ。

「気楽に考えなよ。まだ愛すとは言ってないし」

「違うんだ。そんな話じゃない」