姫、私は誓います。
やっと本当の二人の思いが見えてきた気がした。二人は二人のためにと言ってはいるが、俺のように後悔した状態で離れるのを恐れているんだ。恐れているあまり、相手の願いを優先して自分の気持ちを押し潰している。自分のしたい事をしないで、いつか離れてしまうという恐怖と戦いながら互いのそばにいるんだ。たぶん、きっとそんな所だろう。俺は二人の思いを静めるための駒に過ぎないのかもしれない。そうであるなら俺は駒として乗り込み、生き物として彼女を惚れさせようじゃないか。生き物としてランバートを安心させようじゃないか。
俺の中の何かが吹っ切れた。レイアさん同様、駒として終わる事が無いように生きてやる。そばにいてやる。そして一人の人間として愛させてみせようじゃないか。
「やってやるさ。何もかも」
不安だったこの現状も、なんだか笑えてきた。これが初めて自分で決めた道になるんだな。この歳になってやっと迷わずに決められるとは思わなかったさ。
俺の中の何かが吹っ切れた。レイアさん同様、駒として終わる事が無いように生きてやる。そばにいてやる。そして一人の人間として愛させてみせようじゃないか。
「やってやるさ。何もかも」
不安だったこの現状も、なんだか笑えてきた。これが初めて自分で決めた道になるんだな。この歳になってやっと迷わずに決められるとは思わなかったさ。