姫、私は誓います。
不思議そうに振り返る彼女はまだ呆れたように覇気の無い目をしていた。それでも俺はやってやるさ。俺のレイアさんへの思いに区切りを付けて、彼女を惚れさせようじゃないか。
この歳になってこんなに本気で誰かを愛させようとするのは遅すぎるのだろうか。青春真っ只中を兵士として送って来た俺にそんな権利は無いのだろうか。それでも良いじゃないか。例えこれが無駄な悪足掻きや雲の上のような話だったとしても、良いじゃないか。見た事なんてなかった夢みたいな物を見させてくれよ。俺に生きる希望をまた見付けさせてくれ。
「・・・?」
森の木漏れ日が彼女を輝かせていた。いつも以上に綺麗に見えた。もしかしたら彼女も生き物では無いのではないか。そう思えるほど綺麗に見えた。
「なんで・・・見てるの・・・?」
「何でもねぇよ」
この歳になってこんなに本気で誰かを愛させようとするのは遅すぎるのだろうか。青春真っ只中を兵士として送って来た俺にそんな権利は無いのだろうか。それでも良いじゃないか。例えこれが無駄な悪足掻きや雲の上のような話だったとしても、良いじゃないか。見た事なんてなかった夢みたいな物を見させてくれよ。俺に生きる希望をまた見付けさせてくれ。
「・・・?」
森の木漏れ日が彼女を輝かせていた。いつも以上に綺麗に見えた。もしかしたら彼女も生き物では無いのではないか。そう思えるほど綺麗に見えた。
「なんで・・・見てるの・・・?」
「何でもねぇよ」