姫、私は誓います。
目を瞑り、姫を抱き締めていた私は皆の表情を見る事が出来なかった。でも、例え眠っていたとしても私たちが喧嘩している事に姫は傷付いている。それだけは何も言わずとも理解は出来た。そして、姫の体が可笑しい事も。
「隊長、姫はきっとあなたを責めずおそばに置いておかれます。隊長の傷を治したクウとランに礼すら言います」
「何が言いたいのさ?・・・姫・・・?」
ロンマニーはそう言って私の後ろから姫を覗き込むと言いたい事を察してくれた。姫の体がどんどん白く冷たくなって来ているんだ。死にかけているんだ。
「どうしたんだ。何があった!」
ジンさんの叫び声はいつも怖く感じていた。でも、愛する人の死が目の前にあるという事に触れている事実。やっと出来た愛する人が死んでしまうという事実の方がジンさんより遥かに怖かった。
「隊長、姫はきっとあなたを責めずおそばに置いておかれます。隊長の傷を治したクウとランに礼すら言います」
「何が言いたいのさ?・・・姫・・・?」
ロンマニーはそう言って私の後ろから姫を覗き込むと言いたい事を察してくれた。姫の体がどんどん白く冷たくなって来ているんだ。死にかけているんだ。
「どうしたんだ。何があった!」
ジンさんの叫び声はいつも怖く感じていた。でも、愛する人の死が目の前にあるという事に触れている事実。やっと出来た愛する人が死んでしまうという事実の方がジンさんより遥かに怖かった。