姫、私は誓います。
「お気持ち、お察しします」

「やっと安心して眠れるよ」

「やっぱりこのメンバーが一番だな!」

気が抜けたように話し出す仲間。俺はここでやっと実感した。俺たちは任務を終えて姫の所へ帰ってきたんだ。例えこれが偶然でも、皆で笑い合える姫との時間だけは運命であると信じたい。

「姫、只今戻りました」

「おかえりなさい」

姫のおかえりなさいをもう何年待っていた事だろう。やっといつもの生活に戻れるんだ。やっと姫との時間を過ごせるんだ。そう思っただけで力が抜けた。安心して肩の力が抜け、疲れがドッと出てきた。体が疲れているそれだけで笑えて、涙が出てきた。やっとまた一緒に過ごせるんだな。このメンバーでまた一緒に過ごせるんだな。やっとそばにいられる。
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