君の本気に触れた時…
「狭いけど、どうぞ…。」

「お邪魔しまーす。」


私の後から、明るい声を出しながら彼が初めて家にやって来た…。


「いま、お茶入れるから…って二人ともお茶買ってたよね。」

「うん。お茶も食べ物もあるし早く食べよう、理央先生も立ってないで座って。」

「…そうだね。」


彼が、私の呼び名をうまく使い分けている気がするのは…私の気のせいだろうか。

テレビを見ながら、二人で弁当を食べている図がなんだか急に不思議な事のような気がした。

あの頃の私達なら何も不思議じゃない当たり前の日常だったけど、もう何年も会ってなかった大人になった彼と…しかもこんな夜に私の部屋で二人きり…。

自分が了承したこととは言え、自分の行動が浅はかな行動に思えた。

彼はもう子供じゃないのに…。

それにあの頃の私には、彼の従兄弟でもあるナオという彼氏もいた。
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