君の本気に触れた時…
口に出した想いと、心で感じている想いが違いすぎるのは自分でも分かっていた。


「へぇ…」


そして彼の口角が僅かに上がったのを私は見逃さなかった。

短くそう言った彼の顔が、大人の男性の色香をこれでもかというほど纏っていて、そんな彼に私の胸だけは素直な反応を示していた。


「理央さん、俺ももう大人になったんですよ。」

「……知ってるよ…」

「知ってても、分かってないんですよね?」

「…………!」


そして彼は上からまっすぐ私を見ながら不敵にこう言った。


「いつまでも、あの頃のままの俺じゃないって事…分からせてあげますよ」


!!!
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