君の本気に触れた時…
「ナオ、結婚してたの?!」


奥さんという単語に驚きを隠せなかった私は…つい2人に割り込むようにその疑問を口にした。


「そう、この人、既婚者…ついでにもうすぐ父親にもなるし。だから理央さんも勝手についていっちャダメだから。」

「そうだったんだ…ちょっとびっくりしたけどおめでとう。でも彼女いないって言ってたから、まさか結婚してるとは思わなかったよ。奥さんにも悪いことしちゃったな。」

「別にやましい事してたわけじゃないし…気にすんなよ。後は、春翔にバトンタッチするから。春翔…頑張れよ。」


そしてもう一度私に近づいてきたナオが私に耳打ちをすると “ じゃあまたな!” と言って笑顔で去っていった。

ナオは最後まで意地悪だった…。



「…で、なんで理央さんは俺に一言もなく勝手に帰ったんですか?それに今だって…そんなに顔が赤くなるような事を尚兄に言われたんだ。」


少しだけ不機嫌そうな彼が私の正面に立ち、私の座るブランコの鎖に両手をかけた。


「……ごめん。」

「2人でこんな誰もいない公園で思い出話でもしてた?」


ブランコが少しだけ小さく揺れた。


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