君の本気に触れた時…
彼らは私のことを理央さんと呼び慕ってくれていたし、私も彼らを “ ハル君 ” “ ナオ君 ” と呼んでいた。

彼もナオ君がバイトの時は頻繁に店に顔を出すようになっていた。

まだバイトができない歳だから、あくまでもオーナーの息子として遊びに来てるという感じだったけどお昼時の忙しい時間帯には時々裏方で手伝ってくれたりもした。

あの頃の彼は、今とは違って素直でとても可愛かった。

私がバイトをしていたのは夏休みや冬休みなどの長期休暇と、時々は週末にも頼まれて入ることもあった。

彼の母親であるオーナーと私の母親が友人だったこともあって彼の家に母と一緒に遊びに行くことも度々あった。




高校3年に上がる直前の春休み、バイトで久しぶりに再会したナオ君に告白されたのを機に私達の関係にも変化が生まれた。

特に好きな人もいなかった私は、後日ナオ君と付き合い始める事になった。

だけど、オーナー達に知られるのが恥ずかしかった私はバイト先では彼との付き合いをオープンにしていなかった。

もちろん、学校の友人達には話していたけど。
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