君の本気に触れた時…
「先生って…私はそんな柄じゃないし、いつもみたいに普通に話してよ。」


そう頼んだけれど…


「でも、先生は先生だし…ちゃんと区別したほうが、俺もメリハリつけられるんで。」


そう言われてしまっては私も頷くしかなかった。

本当にしっかりしてる。

私が中学2年の時ってどんなんだった?

少なくとも同級生の男子なんてもっと子供に見えてたし、実際に子供だった。

彼が、他の中学生に比べて大人に見えるのは単に身長やルックスだけではないと改めて気づいた。

この日の私達は久しぶりに会ったせいか、家の中に2人きりだからか…やけに自分の鼓動がうるさかった気がする。

その時、玄関のドアが開く音が聞こえ、足音が徐々にこっちに向かって来だ。

誰か帰って来た?

視線をリビングの入り口に向けると、美子ちゃんが部屋に入ってくるところだった。
< 37 / 235 >

この作品をシェア

pagetop