君の本気に触れた時…
「ハル君、私なら誤解もしてないからそんなに気にしなくていいよ。」


彼が私の言葉で俯き加減だった顔を上げた。

彼の顔は少し頬がピンク色に染まっていたけど、気づかないフリをした。

中学生という思春期真っ最中の年頃の男の子だし “ 大好き ” なんて単語だけでも過剰に反応しちゃうもんね。


「ねっ、だから始めよっか。」

「気にしてくれて…いいのに」


いつもははっきり話す彼がボソッと言った一言が聞き取れなかった。


「え…何?」

「…何でもない。」

「そう?じゃあ、どこで始める?」

「…俺の部屋は2階だから、そこで。」

「あ、うん、分かったハル君の部屋ね。」

2階には、ハル君の部屋以外にも大学3年になるハル君のお兄さんの部屋もあって今はどこかに出かけているらしい。

本当に家の中にはハル君と私の2人しかいなかった。
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