クールな同期と熱愛はじめ
「プラン設計の進み具合は?」
他に見つけられず、無難なことを聞いてみる。
「だいたい完成した」
さすがは桜木くんだ。今日の休日出勤で挽回したようだ。
「宇佐美は?」
「うーん、私はあとちょっとかな」
おおまかなところはいいとして、細かい部分ももう少し詰めなければ。
「桜木くんはいいよね。センスがあるから本当に羨ましい。私みたいに悩むことなくパッと思いつくんでしょ?」
「パッと思いつきはしない」
「そう? 私にはパソコンのマウスが桜木くんの魔法の杖に見えるよ。ちょちょいのちょいで設計図が出来上がる」
「ちょちょいのちょいねぇ……」
桜木くんは少し苦々しい表情を浮かべたあと、口角を持ち上げてニヤッと笑った。