クールな同期と熱愛はじめ
「枕が変わったから眠れないだけ」
「ほぉ」
信じてないような様子で桜木くんがうなずく。
「桜木くんは?」
「俺はトイレ。ビール飲み過ぎた」
言われてみれば彼は、寝る前に缶ビールを三本空けていた。
そのままトイレへ直行し、出てくると桜木くんはわざとらしくため息を吐きながら、私との間を少し空けて座った。
「寝ないの?」
「仕方ねえから付き合ってやるよ」
「無理に付き合ってくれなくてもいいよ」
そう言いながらも、ちょっとした嬉しさを隠せなくて困った。
「なにか飲むか?」
「うーん……コーヒーじゃ、もっと目が冴えちゃうし……お茶?」
桜木くんはなにも言わずに立ち上がると、リビングの隅にあるお茶セットへと向かった。