クールな同期と熱愛はじめ
「でもまぁ、打ち合わせが夜なら無理だな」
「ちょっと待って! 今夜は無理かもしれないけど、明日とかその次だったら」
めったにない貴重な機会だ。
無駄にはしたくない。
「ずいぶんと必死だな」
「桜木くんがごちそうしてくれるなんて、次はいつあるかわからないじゃない」
「お前なぁ、この前だってオアシスで支払ったのは俺だぞ」
桜木くんの片方の眉が吊り上がる。
そういえばそうだった。
日曜日の休日出勤の夜のことだ。
風邪をうつしたお詫びにおごろうとして、結局は桜木くんが払ってくれたのだ。
「……すみません。その節はどうも……」
これには肩を小さく丸めるしかなかった。