クールな同期と熱愛はじめ
するとその直後に視界が反転。ソファに押し倒されてしまった。
あまりの驚きで声も出ない。
猛スピードを上げて鼓動が速まる。恐怖しかなかった。
「初めて会ったときから悠里さんのことをいいなって思ってたんだ」
またがるようにして、私の顔の両脇に高梨さんが両手を突く。とうてい逃げられるような体勢ではなかった。
もしかしたら、初めからこのつもりで私をここに連れてきたのかもしれない。
でも、好意を告げられたところで、嬉しい気持ちにはまったくならなかった。
とにかく怖くて、助けてほしくて、締めつけられたように胸が苦しい。
「そんなに怖がらないで、悠里さん」
一心に首を横に振る。
彼の手が私の髪を撫でた。
ゆっくりと近づく彼の顔。
――誰か、助けて!
目をぎゅっと閉じ、顔を背けたときだった。
部屋にチャイムの音が響き渡る。