クールな同期と熱愛はじめ
◇◇◇
翌日の午後、待ち合わせたオアシスの前で、久しぶりに桜木くんと会った。
私のせいと思っていないとはいえ、こちらとしても謝らないわけにはいかない。「ごめんなさい」と深く頭を下げると、桜木くんは「やめろって」と私の肩を小突いた。
間宮さんの運転するワンボックスカーで向かうは、車で二時間ほどのキャンプ場だ。
バンガローの予約から材料の準備から、宣言していたとおりに間宮さんが全てやってくれ、私たちは身ひとつで車に乗り込むだけ。
「間宮さんの隣がいいー」という胡桃は助手席に。桜木くんと私は二列目の席に座った。
間宮さんの趣味だという心地良いレゲエのBGMを聴きながら、二時間があっという間に過ぎていく。
出発するときに心配だった曇り空は、キャンプ場に着いたときに晴れ渡っていた。
十一月も中旬。バーベキューもキャンプも、シーズンから少し外れている。
そのせいか、キャンプ場には私たちのほかに一組だけみたいだ。広い敷地内に間宮さんと胡桃のはしゃぐ声が響く。
桜木くんが火を起こし、私と胡桃で肉と野菜の串を並べていく。全て、間宮さんが事前に準備してくれたものだ。
間宮さんは隣の鉄板で焼きそばを作り始めた。