クールな同期と熱愛はじめ

「ねね、胡桃ちゃん、味見してくれる?」

「うん」


間宮さんからの“あーん”を胡桃が快く受ける。


「うわー! おいしい! フランチェスコさんのパスタより断然おいしいよ」

「まじでー? うわぁ、俺もう死んでもいいかも」


間宮さんは両肩を前後左右に振った。まるで、犬が飼い主に褒められて尻尾を振っているように見えなくもない。
ただ、随分と安い命だとも思う。


「おい、焦がすなよ」


不意に隣から激が飛ぶ。
見れば、桜木くんはビールを飲みながら、空いているスペースでカルビを焼いては食べていた。


「あ、ずるーい!」


桜木くんの脇腹を肘で突くと、次の瞬間、私の口めがけてカルビが突きつけられた。
反射的に口を開く。

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