クールな同期と熱愛はじめ
「ダメだって」
何度となくそんなやり取りを繰り返し、最後に折れたのは私たちのほうだった。
自分のせいでせっかくの夜を無駄にしたくないという、間宮さんの気持ちを汲んでのことだ。
それでも、胡桃は間宮さんについて行くと言って聞かず、この場に残るのは、なんと桜木くんと私のふたりだけとなってしまった。
間宮さんは明日の朝、私たちを迎えに来ることを約束し、大急ぎバンガローから荷物を持って車に乗り込んだ。
賑やかなふたりの乗った車が去ると、急に静けさに包まれる。
夜になり、さすがに冷え込んできた。
バンガローは六人まで収容できる大きさらしく、キッチンとバス、リビングの他に、ふたつずつベッドが置かれた寝室が三つあった。
順番にお風呂に浸かり、私たちはリビングにあるふたつのソファに別々に腰を下ろした。
「少し飲み直す?」
テレビがないのは、かなりの痛手だ。まだ寝るには早く、やることがなくて困ってしまう。
そういえばカードゲームをやろうと言っていたっけと思い出したものの、間宮さんが持ち帰ったらしく、どこにも見当たらなかった。