クールな同期と熱愛はじめ
告白まがいのことを言ってしまったことで、頭の中はパニックだ。
じっと座っていることにも耐えかねて立ち上がろうとしたときだった。
ビールをテーブルに置き損ねて、床へ落としてしまった。
「あっ……」
缶が倒れて、床にビールの染みが広がっていく。
慌ててしゃがみ込んだ私のそばに駆け寄ってきた桜木くんの手には、タオルが握られていた。
「ちょっと待って! それ、桜木くんのでしょ?」
反射的に出した私の手が、彼の手に触れた。
ついさっき変なことを口走ってしまったせいで、過剰に意識してしまう。
必要以上にビクンと弾む肩。
引っ込めようとした手が、桜木くんに掴まれる。
徐々に上げていった視線は、彼のものとぶつかった。
心臓が激しく鼓動し始める。呼吸の仕方を突然忘れてしまったように、息がうまく吸えない。
胸の高鳴りに息苦しくなり、縫い付けらたようになっていた目をなんとか逸らしたところで、もういっぽうの彼の手が私の頬に触れた。