クールな同期と熱愛はじめ

「おうっ、司!」


――“司”?
嫌な予感が背筋を駆け抜ける。


「悠里ちゃんも来てるよー」


間宮さんは両手の人差し指で私を差した。
恐る恐るドアの方を振り返ってみれば、そこには思った通りの桜木くんが立っていた。

私を見て、視線を鋭くさせる。嫌な人に会ったものだと思ったのは、お互い様だったようだ。

私はこれで本当に、桜木くんを落とすことなんかできるんだろうか。


「桜木くーん」


そんな私たちをよそに、胡桃が彼に手を振る。
彼女のかわいい笑顔には、さすがの桜木くんも頬を緩めた。

私の隣の椅子をひとつ空けて、その隣に彼が座る。


「いやぁ、びっくりしちゃってさ。悠里ちゃんがこの店に来てくれるなんて。この前の合コンで店のことは話してないのに。ほんと奇跡だよね。うん、ミラクルミラクル」

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