クールな同期と熱愛はじめ

「大根粥なんて初めて食べた」

「どうだった?」


味見した私はおいしいと思ったけれど、初めて人に作っただけに不安だ。
しかも、この前は私においしい中華粥を作った彼だ。厳しい意見を言われる可能性もある。

ちょっとした緊張に包まれながら、彼の返答を待つ。すると、意外にも「うまかった」という感想が桜木くんの口から出てきた。


「ほんとに? よかったぁ」


肩から脱力する。


「ネットサーフィンを必死にした甲斐があったよ」


うっかり口を滑らせてしまった。
すぐに手で覆ったところで、一度口から出た言葉は回収できない。


「……初めて作ったのか」

「あ、いや、その……」


ダメだ。失態だ。女子力を見せつけるせっかくの場面で、種明かしをしてどうするのだ。

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