クールな同期と熱愛はじめ

「あ、うん、わかった」


立ち上がり、クローゼットを開ける。

――嘘。

思わず目を丸くする。

なに、これ。

見えないところはゴチャゴチャだろうと高を括っていた私は、そこで再び敗北に帰した。洋服が綺麗に収納されていたのだ。


「左の引き出しの一番下」


桜木くんに指示されても、しばらく呆然と立ち尽くした。


「おい、聞いてるのか」

「――あ、うん」


言われた場所からパジャマを取り出し、彼に手渡した。


「ねぇ、桜木くんって欠点ないの?」

「はぁ?」


桜木くんが顎を突きだす。

< 92 / 252 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop