今度は日本を救います
案の定芝山さんは1番選んで欲しくなかった1つ目を選んだ私を必死に説得しようとした。



「でも相手は魔法を使うんだよ?女の子なんだから傷が残ったら大変でしょう?」



「それは魔法が使える女の子達なら傷ついてもいいということですか?みんなが死ぬかもしれないのに私はそれを黙って見てろと?」



まさか私が死ぬかもしれない、なんて言うとは思ってなかったんだろう。


普通なら自分が魔法を使える、と聞いたら危険性なんて考えないで、バカみたいにはしゃぐだけだから。



「私少しでもみんなの役に立ちたいんです。どうか私にもご指導をお願いします」



頭を下げ、自分も戦いたいアピール。


自分から与えた選択肢、ましてやこんなに頼まれて却下するわけにはいかないだろう。


私の思惑通り渋々と言った様子だけど許可してくれた。

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