凄腕救急医は離婚予定の契約妻を湧き立つ情熱愛で離さない
楽しい一日だった。憧れの街で買い物をし、クレープを食べた。ランチはオープンカフェでパスタ。夜は鮨をごちそうになった。
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「どういたしまして。買い忘れたものはない?」
沢山のショッパーを床に降ろしながら透が聞く。
「……あ。マグカップとルームシューズ」
リストアップしていたのにすっかり忘れていた。
「そうか。じゃあ明日、午後なら時間が取れそうだからどこかで待ち合わせていこうか?」
「いいんですか? じゃあ、そうしたいです。いってみたい雑貨屋さんがあるんです」
「いいね。後で店のURL送っておいて」
「はーい」
美鶴は上機嫌で仕事をしてくるといった透の背中を見送る。
「私はお風呂にでも入ろうかな」
買ってきた荷物を部屋に運びそこから下着とパジャマ、化粧品を取り出して風呂場へと向かった。浴槽にノベルティでもらったバラの香りのするバスソルトを入れ、ドラマを観ながらゆっくりと浴槽に浸かる。
「幸せ」
優雅で夢のような生活。つい二日前までは田舎町で牛と世話と肉体労働に明け暮れていたとは思えない。日々大変だった。でも幸せでもあった。両親を亡くした後、引き取り育ててくれた養父母には感謝している。それは本心だ。けれど、本当はずっとあの生活から逃げ出したかったのかもしれない。
これはご褒美だと思うようにしよう。不安がないわけではないけれど、今は素直にこの生活に甘んじていたい。
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「どういたしまして。買い忘れたものはない?」
沢山のショッパーを床に降ろしながら透が聞く。
「……あ。マグカップとルームシューズ」
リストアップしていたのにすっかり忘れていた。
「そうか。じゃあ明日、午後なら時間が取れそうだからどこかで待ち合わせていこうか?」
「いいんですか? じゃあ、そうしたいです。いってみたい雑貨屋さんがあるんです」
「いいね。後で店のURL送っておいて」
「はーい」
美鶴は上機嫌で仕事をしてくるといった透の背中を見送る。
「私はお風呂にでも入ろうかな」
買ってきた荷物を部屋に運びそこから下着とパジャマ、化粧品を取り出して風呂場へと向かった。浴槽にノベルティでもらったバラの香りのするバスソルトを入れ、ドラマを観ながらゆっくりと浴槽に浸かる。
「幸せ」
優雅で夢のような生活。つい二日前までは田舎町で牛と世話と肉体労働に明け暮れていたとは思えない。日々大変だった。でも幸せでもあった。両親を亡くした後、引き取り育ててくれた養父母には感謝している。それは本心だ。けれど、本当はずっとあの生活から逃げ出したかったのかもしれない。
これはご褒美だと思うようにしよう。不安がないわけではないけれど、今は素直にこの生活に甘んじていたい。