クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~



22日の夜から25日の明け方まで、予告通りに散々貪られ続けた結果。ベッドから出れなくなってしまいました。

腰が立たないということを初めて経験しましたよ……。


せっかく、張り切ってケーキやチキンを手作りしようと思ったのに……と恨みがましく涙目で見れば、さすがにばつが悪かったのか、葛城さんは私の頭をポンポンと叩いた。


「とりあえず休んでおけ。準備はオレがしておく」

「そういえば、チョコはどうしました?」


この3日ずっと預けっぱなしで申し訳ないと思ってたんだ。最中の合間にも気になって、時々訊ねたけれど。すぐに口をキスで塞がれて……後はなし崩しで。すぐにそれどころじゃなくなってたけど。


「ああ、佐藤さんにお詫びに行ってもう引き取ってきた。放りっぱなしで無責任な飼い主だが、クリスマスくらいは一緒に過ごしたいからな」


それからしばらくうとうとしていたら、あっという間に空が日暮れて。時計を見ると6時過ぎ。ずっとこの間物音すらしなかったから、葛城さんは気遣って休ませてくれたんだと嬉しくなる。


(そうだ……クリスマスプレゼント……)


せっかく用意をしたんだから、プレゼントしたい。そんな思いで、そっとベッドから降りる。本当に力が入らなくてよろける足を壁で支え、だるい身体を叱りつけながら何とか階段を降りる。その途中、意外な人に会って驚いた。

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