クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~



あの後、ごちそうを食べた後はカードゲームをしたりとささやかなクリスマスパーティーだった。その後はまた葛城さんに良いように抱かれたけれど。


だけど、みんなで過ごす楽しさはやっぱり特別で。今までで一番しあわせなクリスマスになった。


だからかも、しれない。


自分の身をわきまえずに浮かれた気分に冷水を浴びせる出来事が起きたのは。


26日。


明日が仕事納めという日。正月休みは家でゆっくり過ごすと言われ、その買い出しに行かなきゃと本社ビルの玄関を出たのところで、捕まったのは桜井のお嬢様。


彼女は車の中で私に一枚の写真を見せてきた。


それは……


今までの何もかもを叩き壊すに十分なインパクトがあって。全身からさあッと血の気が引いていく。


震えだした私に、彼女は冷たい笑みを向けた。


「ね、お分かりでしょう? あなたは最初からあの人に相応しくないの。だから何も言わずに身を引いて下されば私もこれ以上何もしないわ」


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