クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~

葛城さんは続けて質問を重ねてきた。


「以前は商店で働いていたと言っていたな。 どうして辞めたか訊いても構わないか?」

「は……はい」


面接では前職について訊かれた記憶はあっても、そこまで深く問われることは無かった。だから、何だか面接の続きのようで少し緊張する。

もっとも、最初から心臓がドキドキしてはいる。距離を取っても異性とこうして一緒にお風呂に入るなんて。以前の私なら絶対に拒んでたのに。


女性としての羞恥心以前に、恐怖心を抱く対象である男性なのに。お互いにバスタオルで身体を隠していても、とても近くにいる。それなのにどうしてこんなに落ち着いていられるんだろう?


自分自身の変化に戸惑いながらも、私はなるべく冷静になれと己に言い聞かせながら言葉を選んでゆっくりと話す。


「以前の職場を辞めた理由は……クビになったからです」


散々みっともない場面を見られたんだから、今さら取り繕ったってたかが知れてる。だからこそ、ありのままに話すことにした。


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