クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~



自信なんてない、と以前告白してくれた葛城さん。人間として根っこにある大切なものを……彼は受け取ることができなかった。だから、きっと彼は自分の言葉で自分を語るのはとても不得手なんだろう。


そんな彼が、自分の気持ちをこうして私に伝えてくれようとしている。不器用だけれどその努力を、私が駄目にしてはいけないと思った。


「……私は、あなたと出逢えてよかったと思います」


重ねた手にわずかに力を込めて、届いて欲しいと願った。


「初めはあなたが何を考えているのか知らなくて……怖いと思いました。でも……あなたを知るうちにどんどん惹かれていきました。
薬が嫌いなところも、自分の分が悪くなると黙るところも……でも、あなたは誰よりも周りを見て努力している。
私は……そんなあなただから」


そして、私は一番伝えたかった言葉を口にした。


「……あなたは、そのままでいいんです。今の自分を否定しないでください……私は、そのままのあなたが大好きです」


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